ニートは友達が欲しい。共に戦う仲間が欲しい。
こういった生活を続けてからというもの、連絡を取り合う友人もいなくなってしまった。
元々、友達と言える友達もほとんどいなかった。
学生時代から、ごく少数の人間と付き合う程度だった。
その上、その場限りの友情しか作らない。
中学、高校とも、卒業すれば誰とも連絡を取らなくなっていた。
遊びの誘いも断っていた。
結果的に、卒業以降も続いた友情というのはほとんどない。
当時のクラスメイトからしたら、
「アイツ死んでるんじゃねぇの?」
状態になっているだろう。
もちろん、同窓会などというものは一度も参加したことがない。
28歳と言えば、世間ではもはや結婚していてもおかしくないのだろう。
子供だっているかもしれない。
人と関わらないと、そういった世間常識や年相応の状態というのが分からなくなる。
友達なんていらねぇぜ!と強がってみたりするけど、本当は現状を全てさらけ出して話せる友人が欲しい。
「オレもニートなんだ」という仲間と共に、この人生詰んだ状態から、一緒に抜け出したい、とか思ったりもする。
しかしニートってどこにいるんだろう。
世間では57万人がニートとされるが、見たことがない。
せめて、首から「私はニートです」って名札でも下げときゃいいのに。
そしたら仲良くなれる。