コロナウイルスで外出自粛を徹底したら、5kg太った
新型コロナウイルスの影響もあり、いやそもそもニートなこともあり、近頃めっきり外に出ることがなくなった。
実は僕は、ニートではあるけれど、引きこもりではなかった。
何かと理由をつけては自転車を漕ぎ、5km先10km先のお店に出かけたりしていた。金は無いので油を売るだけだったが。
いよいよ行くお店がなくなった時は、衝動的に湖に出かけたりした。
自転車を30分ほど漕ぐと、貯水湖があるのだ。
雄大な自然を見ていると、あぁ何て僕の悩みはちっぽけなんだろうと干渉に浸る。
その勢いで湖の水にも浸りたくなったりもしたが、さすがに通報されそうなので止めた。
そんな日々の運動の積み重ねのおかげか、体重はギリギリ、BMIでは標準の範囲内だった。
170cm 65〜67kgくらいのぽっちゃり体型ではあったけど、デブと言われるほどではなかった。
もちろん、陰で言われていた可能性は否定出来ない。
そんな生活は、コロナウイルスで一変した。
出かけることがなくなったのだ。
コロナウイルスに対する危機感は人それぞれなようで、世の中にはあまり深刻に捉えていない人もいるらしい。
ただ、僕はとにかく怖かった。
未知のウイルスに対する恐怖で、なるべく外に出ないようになった。
当然、僕は太った。
家にこもっていると、つまらない。
やることも、やりたいこともない。
手持ち無沙汰になると、ついつい食べてしまう。
暇な時間と比例して食べる量は増えた。
そして、食べる量と比例して体重は増えた。
体重は5kg増え、ついに70kgを超えた。
見事なあご肉。腹の肉。
この余った肉を再利用して焼き肉が出来れば、自分の肉だけで一生暮らしていけるのではないだろうか、究極の食物循環なのではないだろうかなどとアホなことも考えたが、あまりにもアホらしいので止めた。
『一度太ると痩せるのは難しい』とはよく聞くが、今まさに身を持って痛感している。
この太った状態を標準として、脳が認識するのだろう。この体型を維持するように腹が減る。
むしろ、日々太らされているようにすら感じる。
痩せたいとは思うけど、思うだけで痩せられるのなら世界から肥満の人は消えているだろう。
僕もその一人である。
ではダイエットをしようかと考えたが、ダイエットと言う言葉はあいにく僕の辞書にはない。
ふむ、困った。
考えすぎて疲れたので、とりあえずパスタを二人前食べて忘れるとしよう。